私は咄嗟に横に跳ねた。肉の切れる音が耳元で響き、鮮血が吹き出る。左の首の付け根が、鎖骨辺りまで抉れてる気がするなぁ。
結構、痛い。とても痛い。
かろうじて振り向くと、涙を流しながら立っているパティアちゃんがいた。
「どうして、ここにいる、の?カイルは?」
パティアちゃんは答えない。ううん、答えられないんだろうな。
「……何処にいるの?隠れてないで出て来なさいっ!!」
肩の傷はもう治した。
誰なの、パティアちゃんを哀しませてるのは誰なの!?こんな風に操っているのは!
「パティア、鎌鼬、雷撃」
何処からか声がした。パティアちゃんがぴくりと反応し、その細い腕を横に振った。
いくつもの鎌鼬が来るのがわかる。私はバリアを張った。無色透明の、第1級バリア。
パティアちゃんの繰り出した鎌鼬は次々と消滅していく。
だけどその後の雷撃は衝撃が強く、バリアの持続力もあんまりないため、バリアは砕けてしまった。
「っ、うぅっ………!」
直撃を避けたはいいものの、四方八方に飛び散った雷が足や腕をかする。
反撃は出来ない。パティアちゃんに攻撃なんてもっての外。操っている奴を見つけなきゃ。


