壁際に着いて、シアンは一発蹴りを入れた。すると、瞬く間に壁が崩れ落ちる。相変わらず破壊力が半端ない。




私は2人を下ろして、シアンに預ける。ここまで来れば後はシアンだけでも大丈夫だろうし。





いや、元々私がいなくても平気だったか。





「お嬢様?」




「シアンは子供達を宜しくね。私はもう一度戻って、逃げ遅れてる人がいないか見てくる」




「……わかりました。気を付けて下さい」




「うん、有り難う」




私は来た道を戻る。何だかすごく嫌な感じがする。胸騒ぎって言うのかな。










「リオン、逃げてぇぇぇっ!!」










―――え?




寒気がした。




「っ!!」