私はそこら辺に落ちていた布を拾って、1人おぶれるだけのものを即席で作った。
シアンが抱いているのは一番小さな子。その次に小さな子をおぶり、そのまた次に小さな子を抱き上げた。
「よし、行こう」
残った1人の手を繋いで、私達は走り出した。
「ティスによると、国の周りの壁は、内側には障壁魔法がなく崩せるそうなので、最短ルートで壁を目指しましょう」
「わかった」
私達は走り続ける。だけど私達の邪魔をするように、複数の敵が来る。
「そこを退けっ!!」
シアンが敵に掌を向けた。一瞬シアンが赤く光り、掌から巨大な炎の塊が敵の方へ飛んでいった。
「ぁ、ぅわぁぁぁぁっ!!!?」
ドォォンという音が響き、敵はあっという間に焼け死んだ。時間がないとはいえ、ちょっと派手じゃあ……。
「お兄ちゃんスゴーイ!!」
子供達は目をキラキラさせて喜んでいた。う〜ん、複雑。


