―――シアン―――
街は予想していたよりもずっと炎が広がっていた。住民の残骸が、焼け焦げた道路に散乱している。
………惨い………。
生き物の焼けた匂いが鼻を刺激し、鼻はもう正常に機能していない。くそ、まだまだ未熟だ……。
ふと、子供の泣きじゃくる声が聞こえた。声は複数する。早く行かなければ……!
僕は声のする方へ走った。すると広場らしき場所に数人の子供がいて、塊になって泣いていた。
「何してるんだ、早く逃げろ」
座っている1人を抱き上げ、背中をさする。安心したのか、少女はギュッとしがみついてきて更に泣いた。
「ほら、もう泣くのはやめろ。僕に付いてこい」
「お、お兄ちゃんはぼく達の見方?」
「当たり前だ。お前達を守ってやる。僕から離れるな」
「うんっ」


