「カイル、王様はっ?」




「大丈夫だ、安全な所に避難して頂いた。それよりも、パティアを避難させないと!」




「私も行くよ。1人よりも2人の方が心強いしね」




「あぁ、オレに何かあった時は頼むぜ」




「馬鹿!そういう意味で言ったんじゃないっ!ほら、さっさと行こうっ」




「おー、こりゃ手厳しい」




裏側へ回り、カイルが呪文を唱える。壁に穴が開いた途端、敵と思しき奴らがわらわらと現れた。




まさか、これを待ってたの!?




「お前、敵にやすやすと背後をつけられるなんて、兵士失格だろ」




「オレとしたことが、パティアのことで頭が一杯で注意を忘れてた……!!」




「姫さんのこともあんなカフェで喋るしよ?頭が回んねぇようだな」




「……っ!!




リオン、お前はパティアを頼む」




「私も戦うよ!」




「オレは浮遊出来ねぇんだ。オレが行ったって、結局は敵だらけの道を通る。だから、パティアを連れて逃げろ」




確かに、安全面でいえばその方がいい。それに私はもう、私自身しか浮遊出来ない。




「……死んだら、許さない!!」




「オレは死なねぇよ」




私はその言葉を背に、階段を昇って行った。