2人はまるで、来たことがあるかのようにスイスイ進んで行く。あっという間に王宮に着いた。……何か悔しい……!
「すみません、モンスター討伐の依頼を受けた退治屋ですけど、王様にお伺いできますでしょうか」
「確認のためお名前をお伺いします」
「えと、リオンです」
「リオン様ですね。少々お待ち下さい」
門番は素早く走って行った。そして、10分もしない内に戻ってきた。え、早くない?
「お待たせ致しました。どうぞ、お入り下さい」
キィィ、と音がして門が開く。足を進めると1人のメイドさんがいて、案内をすると言ってくれた。
それにしても、やっぱり豪奢だなぁ、何もかも。


