「まず私達の正体からお話しましょう。




シアンが言った通り、私達は人間ではありません。といっても、誤解しないで下さい。お嬢様は歴とした人間ですので。




じゃあ私達は一体何なのかというと、簡単に言えば霊獣です。存在くらいは知っているでしょう?




私は狼、シアンは犬。そしてお嬢様は、とある国のご令嬢でした。私達はお嬢様の家に代々仕える家系なんです」




「ご令嬢?お嬢様が何で退治屋なんかやってんだ」




私は2人の会話に聞き耳をたてながら、パティアちゃんとぬいぐるみで遊ぶ。




「お嬢様のご両親はそれは悲しい事件でお亡くなりになりました。事件の原因はモンスターです。



……その後、お嬢様は学校をお辞めになり、私達使用人を全員解雇されました。




もともと財産の方も危うくなっていましたので、皆待ってましたとばかりにさっさといなくなりましたよ。




それでも私達2人は構わず残ったんですがね。そこから、私達は退治屋を始めました」




「経緯はわかったが、そこに至るまでの心情がわからねぇよ。



何で退治屋なんだ?両親の事件ってのは何だ。何でお前らは残った」




「……それは……」