あぁ、何か呟いてた呪文(?)のことかな。でもそれなら心配には及ばないと思うけど。
「いい。覚えている」
「は?覚えてるってお前、葉が擦れる程度の声で言ったんだぜ?聞こえるわけねぇし、第一たった2回しか言ってねぇのに」
「人間と一緒にするな。あの程度の呪文、一度で覚えられる」
そう言い捨てて、シアンは行ってしまった。
ちょっと……。そんな言い残ししたら気になるでしょっ。残された私達の身にもなってよね。
「ティス、説明宜しくね。私はパティアちゃんと遊ぶから」
「あっ、ズルいですお嬢様っ」
しかし、そんなティスの肩をカイルが容赦なくガシッと掴む。
「説明して貰おうか」
「私は説明下手だから、頼んだよ。頼りにしてるんだから」
「〜〜〜っ!!
わかりました、面倒くさいですけどやりましょう」


