「存在しない……。って、どういうこと?」
「あー、つまりだな、国自体がパティアの存在を隠してるわけだ。だから誰も知らない。
まぁ、厳密に言うと隠してるわけじゃなくてな、パティアはすでに存在しないことになってんだよ。
何でだかわかるか」
私は首を振る。そんなの知るわけない。
「簡単に言えばパティアは、言っちゃなんだが、最強兵器だ」
「っ!!」
「怒るなって!オレだってんなこと言いたかねぇよ」
「……どういうこと」
「パティアのポテンシャルは限りしれない。自分じゃ何も出来ないけどな、外部からの操作が可能なんだ。
催眠状態にすれば、例えどんな酷いことだってしちゃうんだ。
だからパティアを悪用しようと企む奴が必ず出る。だから存在しないことにしたんだ。
何せ、場合によっちゃ世界だって滅ぼしかねないんだからな……。それだけ強大な力を持ってるってことだ」
「そうなんだ……」
私はパティアちゃんを見る。こんな小さくて可愛いのに。それなのに毅然としてる。
私とは大違いだ。
「感心出来ないな」
「……何?」
「そんな重要なことを、この場で話したことだ。わからないのか」


