「恐らくお嬢様の目は正常に機能していないのでしょうね。節穴です、正に」
「んなっ!!だ、大丈夫だもんっ」
「では、靴はご覧になったんですか?」
「靴……?」
ルーシェさんの?そんなの見てどうなるんだろう。何か珍しいかったとか、左右違うモノだったとか?
「きっと見当違いのことをお考えになっているでしょうから、言いますけど。
あの家の玄関には、青に白いラインの入った靴がありました」
青に白いラインの入った靴……。
「あっ、フェンリルさんの言ってた靴!?」
それがあったってことは、あの家には吸血鬼さんがいるってこと!?
「え、何で?あぅ〜、謎は深まるばかり」
「そうでしょうか。集めた情報の中には、恋人がいるというのがありました。それが彼なのでは?」
ティスの言葉に、私は首を捻った。吸血鬼さんて、『彼』なの?


