「よし、じゃあ捜しに行こうか」
『言っておくが、他人に聞くような真似はするなよ』
「うん、わかってる。それじゃあ、またね」
フェンリルさんは返事をしてくれなかった。別にいいんだけどさ。
私達は森を出て、再び国内へ。
「「お嬢様」」
「ん?」
ティスとシアンの声が重なった。2人はこれまた同時に顔を見合せ、ティスはシアンを睨み、対するシアンはというと、ただ呆れた顔をしただけだった。
……え、何、この無言のやり取り。
不意に、ティスが私にニッコリと笑いかけた。そして手を差し伸べた。
「手を繋ぎましょう♪」
「あぁ、うん」
今度は間違っても離すことがないように、ギュッと握った。その結果、わかったことが2つ。
2人は汗で武器が滑らないように手袋してるんだけど、ティスの方がサラサラしてる。
そしてあと1つは、必要以上に強く握るとティスが浮き足立つから止めようということ。
悪かったよ、私みたいのが何か強く握っちゃってさ。
「……あ、この店」
ティスがピタリと立ち止まった。視線の先にあるのは、ブティック?


