『ふん、さぁな。今日はまず会えんよ。国に行ったからな』
「じゃあ、いつ会えるの?」
それだけは押さえておきたい。できれば2日、3日以内がいいんだけど。て、フェンリルさんにお願いしても意味ないね。
『さぁなぁ……。大抵はほんの1日で帰って来るが。明日も来ればいい』
「……ん。そだね。じゃあ明日も来るよ。でもでも、行きそうな場所とか心当たりない?」
『ない』
きっぱりと即答された。そしてフェンリルはさも興味ないと言わんばかりに欠伸をした。
「……じゃあせめて、外見だけでも」
『………。ちょいと長い金髪をうなじで軽く結んでる。翡翠色の瞳。女より肌が白いな。
今日の服装はカーキ色のパーカーに藍色のズボン。それと青に白いラインの入ったスニーカー』
「よく覚えてるね」
私なら多分、全く覚えてない。断言できる。この2人はいつも同じスーツだから大丈夫。
「有り難う。一応捜してみるけど、多分見つからないだろうし、明日も来るね」
見つかっても来るけど。


