そしてフェンリルさんは、自嘲気味にふん、と軽く笑った。





『そんな己が一番愚かじゃあないか』




確かにその通りだと思った。でも、だからこそ。だからこそ、救われるモノがあるんだろう。




「うーん、でも、そうなるとやっぱりフェンリルさんを退治するわけにはいかないよね。まさか王様がこんな話信じるとは思い難いし。




でっち上げ作戦はこの場合使えないし。フェンリルさんはこの先も人を襲うんだから。




どうしたものかね」




期限まであと6日。それまでに、お互いが納得いくような案はないものか。




でも方法を消去法でやってくと、最終的に『王様の説得』しか残らないんだよなー……。





「私としては、吸血鬼さんにも会ってみたいんですよね」




「そうだよね。会って話してみたい。それで何か解決案がでるかもしれないし」





それに、実際に見てみたいから。他にも色々聞きたいし。




「フェンリルさん、会えないかなぁ?」