今度は間違いようもなくシアンだ。
シアンは私達を見て、まるで石化したかのように、ピシッとかたまった。
そりゃあ、まぁ、ね?端から見ればティスが私を押し倒してるような格好なわけだし、カイルいるし。
そもそも私、ティスのタックルが思った以上に痛くて涙目なわけだし。
誰でも誤解を招くような光景が、シアンの眼前には広がっている。
まぁ、来たのがシアンで良かったよ。他の人なら完璧誤解されてただろうし、事態の収集もつくし。
さぁシアン、思いっきり怒鳴りなさい。
「………何やってるんだお前らはああぁぁぁぁっ!!!!」
後で聞いた話しなんだけど、この怒号は城中に響き渡っていたとか。
その後カイルはこっそり逃げ、ティスはこってり絞られたのは言うまでもない。
……まぁ、あまりにも長かったから、私が途中で打ちきりにさせたんだけどね。
その時ティスは、私のことをまるで女神を見るかのような、煌々とした目で見ていたのだった。


