“この闇に底はない”



私の中の私が言う。



……ううん、違う。私じゃない。



“何故ならこの闇はお前自身なのだから”



私自身に、巣食う闇……。



“私はそれを具現化しただけだ”



あなたは誰?私じゃない……。あなたは誰?



“私はお前を憎む者。然れど共に行くことを定められた者”



私達の味方なの?



“お前達の味方ではあるが、お前の味方ではない”



つまりティスとシアンの味方なんだね?それなら簡単だね。



……貴女の正体、簡単だね……。私は貴女のこと、好きだけどなぁ。



“私がお前を好くことはない。許すことがあるとすれば、それは彼等が生き、そして全てを知った上でのお前の選択次第だ”



……全て?選択?



“この世の生き物全てが手を伸ばしても、到底行き着くことのできない場所。



この世界の中に在りながら、この世界には存在しない場所。



望む限りの世界、在ってはならない世界、久遠の世界。



そこに私はいた。お前もいた。これ以上は語らぬ。いずれ知る時が訪れよう。



最後に1つ。



お前の中で響くそれは私が具現化したモノじゃない。それはお前自身であって、お前じゃない別のお前。



……気を付けておけ”