「ふぅん……。まぁ、深くは突っ込まないようにしよう。会ったら会ったで、臨機応変に対処すればいいよ。
……気にはなるけど」
「そうなんですよね、気になるんです。ルーシェさん、何故かいつも肩の出てる服を着てるらしいんですよ。
見かけた時も肩出してましたし」
「それは……」
それはまるで、吸われるのを望んでるみたい。いつでも来いや〜、みたいな。
「……さて、今日はもう帰って休もう。明日のためにも」
それに、さっきからピリピリ感じるもんね。警戒したような、痛々しい程の視線を。そして、敵意や殺意。
多分これらは脅しや何かなんだろうけど。
「……あなたが敵でない限り、私達はあなたに干渉したりはしない」
痛々しさが和らぐことはなかったけれど、とりあえず今のところ敵ではないから。そこのところを理解してほしい。
……敵になったところで、倒せるかどうかは別として。
それが私達があなたをか、あなたが私達をなのかは問題ないけれど。
やばくなったら最終手段が残ってるんだから。
……まぁまずは、目先の戦いに集中しますか。できれば戦いを回避したいんだけどね。
倒す=殺す。それはこの依頼の単純な方程式。命を奪うのは、好きじゃないから。
それでも私は、この仕事を続ける。それには理由があるのだけれど、他人から見れば何て下らない。
それでいいけど。
私がそれを望むのだから。
「帰りますよ」
シアンが私の手を引いて歩き出した。
「………うんっ」


