「私も手伝うよ。翠姫がいるから」
「ミウさんっ。あぁ、そうでしたね。翠姫の能力は防御、回復。二人がお力を合わせれば、乗り切ったも同然です」
「そうなんだ。えへへ、じゃあミウさん、翠姫、よろしくね」
「うん。
守りの光」
ミウさんが防御を張った。よーし、私もっ。バリアを張ると、船は渦潮の中に落ちていった。わわ、思ったより力強い!
帆柱に掴まりながら、魔法を切らせないように集中する。そして真ん中までくると、船は一気に落下していった。
それも、斜めに。
「うわああぁぁぁ」
複数の人達が真っ暗な世界へ落ちていく。張ったバリアは内側には作用しないから、光を通り越してしまう。
「……っ!!」
何も出来ないことが、悔しい。
「あっ……!」
隣を、綺麗な桜色の影が掠めていった。あれは……。
「ミウさんっ!!」
綺麗な影は滑り落ちて、深い深い闇の中に溶けていった。


