……何だろう、何か異変を感じる。そう思って起きた時、時刻は8時を過ぎていた。うん、3時間くらい寝た。
それにしても、このざわめきは一体……?船が騒がしい。
私はふるふると首を振って、ベッドから降りた。えと、とりあえず甲板に行こう。
扉を開けると、丁度シアンとティスが入ろうとしてたところだった。
「お嬢様!起きていらしたんですね。いえ、そんなことより、大変です!」
「何が?」
「運の悪いことに、暗黒世界の入り口が開いてしまったようです。この船は渦潮まで運ばれています」
「!」
運悪っ!!うーん、でも、渦潮に呑まれるのを回避する術はないからなぁ。考えるべきは、逃げることじゃなくて、事態悪化の軽減。
「甲板に行こう」
私達は甲板に出る。渦潮はもう、すぐ目の前まで迫っていた。これは早めに策を講じなきゃ。
それはやっぱり、防壁魔法使うしかないよね。衝撃吸収を付加して、なるがままに落ちるしかない。
第1級のバリアは時間制限があるから、第2級で頑張らなきゃっ。


