―――リオン―――
「「「……」」」
裏庭に来た私達は、言葉を失った。何て言うか、呆れて?
「……これ、完全に夢の中だよね」
銀杏の木の下で、2人は仲良く頭をもたれて眠っていた。心配して損したというか、安心したというか……。
「あれ、ミウさん、翠姫をお持ちになってますね。しかもこの袋、中に宝物がぎっしり詰まってます」
ミウさん、ちゃっかりしてる。というより、翠姫を持ってるってことは、ミウさんは翠姫に認められたのかな。
「……とりあえず、起こしましょう」
シアンが2人の前に行き、眠る彼らを揺さぶった。けど、起きる気配は全くない。
ルゥはちょっとやそっとのことで起きたりしないけど、ミウさんも眠り深いのかな?
「おい、ルゥ。お嬢様が「リィがどうしたって!?」別に何もないが?」
脅威のスピードで目覚めた。ルゥはこの手に弱いっていうか、過保護っていうか……。
「あれ、おはよう。ミウはまだ寝てるね。仕方ないなぁ、全く」
「貴方も人のこと言えませんよ」
「ミウ、ミウ起きて」
「無視ですか!」
「……アリ……ア?」
ミウさんが目を擦りながら呟いた。アリア?誰だろう。
「あ……ルゥ……」
でも、そこにいるのがルゥと認識した時、ほっとしたような、だけど落胆したような、そんな複雑な表情をした。
「よし、じゃあ、船に戻ろうか」


