「お嬢様〜、避けないとぶぅつかぁりまぁすよ〜!」




呑気な注意だな。それを聞いたお嬢様は、はっとして前に逃げた。僕達は地面に着地する。




……お嬢様から、『姫』の気配がする。




「あ、お嬢様、それ、紅姫ですか?」




「うん♪」




……無駄に魔力を放出してたのはあいつか。成る程、それなら納得がいく。しかし、それをお嬢様が……。




「これからは私も戦えるよ。だから、これからも改めてよろしくね」




そう言って、ふにゃっと笑うお嬢様を見ると、怒る気も失せてくる。不思議なものだ。




「とうとうお嬢様も武器をお持ちになりましたか。慣れるまでに時間がかかるとは思いますが、頑張りましょうね」




「うんっ。ところで、ルゥとミウさんは?」




「そういえば見当たりませんね。……裏庭の方から気配がします。行きますか?」




「うん、行こう。もしかしたら怪我してるかもしれないから」