降りると、床には瓦礫の山しかなく、しかも水浸し。ミウの姿がないことから、流水魔法を使って乗り切ったんだろう。



とりあえずひと安心。




僕はほっと胸を撫で下ろして、水でついた足跡を走って追って行った。



やがて足跡は城の外、裏庭で途絶えた。草むらだから、足取りが掴めない。






「……ルゥ……?」






ミウの声がした。はっと横を見ると、銀杏の木の下で、ミウが座って休んでいた。見たところ、怪我もないようだ。




「ミウっ!!」




僕は嬉しくて、ミウに抱きついた。




「えっ?」




予測していなかったためか、ミウはそのまま後ろに倒れる。僕はミウの、いい香りの漂う髪に顔をうずめた。



良かった、大事な『家族』が無事で。