私は刀を手に取った。光は収束し、刀身の周りに輝くオーラに変わる。




"私の名は『紅姫』。お前の名は知っている"




「よろしく、紅姫」




鞘に収め、私は崩壊に巻き込まれる前に駆け出した。何でお城壊れてるんだろう。




"この崩壊は私が引き起こした。早くお前に会うために"




「そうなんだ。どうやったの?」




"私の付加能力は言わずと知れた『炎』。爆発など容易い"




私は成る程と感心しながら、崩れゆく城を駆け抜けて行った。