―――リオン―――
「はっ……、はぁっ……」
身体中が痛い。指先すらも動かせない。背中からズキズキと痛みが広がっていく。
ここは、どこ?何か天井に沢山穴が空いているけど……。私、落ちたのかな。記憶がないけど、多分そう。
いつから記憶がないんだっけ。えと、確か女王様に追いつかれて、それから……。何か言われた気がするけど、思い出せない。
……じゃあ、いっか。思い出さないことにしよう。
「ぅ……」
痛い……。でも、記憶はないけど、ティスやシアンの声が、必死そうな声が頭の中に残ってる。
きっと心配してる。早く皆の所に行って安心させなきゃ。私はいるよって。世界の中に、残ってるよって。
「うわ、何コレ」
頑張って起き上がると、真っ白だった筈のドレスが真っ赤に染まっていた。うわわ、手にも足にもついてる。
「……?」


