黒姫の付加能力は『闇』。あらゆる所に闇を作り出し、あらゆる物を闇の中に沈める。



その能力を借りて、僕は影の中に溶け込み、影として移動することも出来る。ただし、光に当たれば姿は元に戻る。



そしてこの技はリスクを伴い、長く使用すれば元に戻れない。それをティスがうっかりお嬢様に漏らしたから、その時から使用禁止になった。




「助かったよ。刀の能力は使えるみたいだね」




ルゥとミウが辺りをキョロキョロと見回す。まるでここは、全て石で出来た迷路のようだ。



だが、至るところに鉄格子を嵌め込んだ牢屋があるのを見ると、どうやら地下牢らしい。明かりはポツポツと蝋燭がある程度。




「さて、ここを出ようか」




「どうやって出るんだ?」




ルゥはニッコリ笑うと、白姫を抜いた。白姫で何をする気だ?




「照らし出せ」




白姫を頭上に振り上げると、真っ白なオーラが強く輝き、石の床が同じように白く輝いた。その光は一本の道を照らし出している。