「とーにっかく、リィだけは何としてでも返してもらう」




「……仕方ないわね」




女王が指をパチンと鳴らした。それと同時に、わらわらとグールが集まる。一体、今までどこにいたんだ?




「勿体無いけど、彼らを落としなさい」




グールは僕達の周りを囲み、跳ね上がって勢い良く床に着地した。




「えっ?」




ズシンと床が揺れ、パカッと割れた。




「まじでかああぁぁぁぁっ!!」




僕達は穴の下へ落ちていく。冗談じゃない、お嬢様を助けられてないのにっ!




「ミウ、浮遊魔法はっ……!!」




「ごめんなさい。魔法妨害の結界が張られてる。魔法は使えないし、この結界内では能力も無効化される」




……本当に冗談じゃない。




「わぁ、下は固い石の床だよ」




呑気に言うなっ!斯くなる上は……。




「黒姫!地面を闇化してくれっ」




石の床に当たる寸前、闇が現れ、僕達を飲み込んだ。しかしそれも一瞬のことで、すぐに元の石の床に戻される。




間一髪だった……。