その部屋は、人形部屋と形容すべき部屋だった。沢山の綺麗な人形が、様々なポーズ、衣装で飾られている。



まさか、お嬢様もこの中に!?僕は慌ててお嬢様の姿を探す。




「……これ、もしかして、リィ?」




「お嬢様っ!?」




ばっと振り向き、ルゥが見上げる人形を見た。それは……。




「……お嬢、様……」




紛れもなく、綺麗に飾られたお嬢様だった。綺麗、と表すにはあまりにも平凡すぎる。こんな場でなければ良かったものを。




「見とれてないで、さっさと助けるぞ」




「はっ!!う、うん。あまりにも普段と違いすぎて吃驚した」




触れようと手を伸ばした瞬間。




「うあっ!!」




電流がビリビリと皮膚を刺激した。ちっ、防壁魔法……。それもカウンター付きか。




「そう簡単には返してくれない、か。そう言えばここにはティスがいないね」




「あの馬鹿はどうでもいい」