隣でルゥが何やら喚いているが、無視しよう。こいつにいちいち構っているとキリがない。
「別に危害を加えたりはしていませんわ。今はまだ、ですけれど」
なら、今のところ無事ということか。聞きたいことはまだあるが、吐き出しそうにもない奴に構ってる暇はない。
こうしている間にも、得体の知れない魔力が増幅していっているんだ。早いところ助けないと。
「行くぞ」
「え、場所は聞き出さなくていいの?」
「探知魔法を使えばいいだろう」
幸い、妨害はされていないようだし。一つの場所に留まっていてくれればいいんだが。
「あ、そっか。うーん、魔法の知識だけでも習っておこうかな……」
僕達は大きな扉をくぐり、城内へ侵入した。広大なホールに出たが、どうやら敵はいないようだ。


