「お前の中に、覚悟が足りなかったからじゃないのか」
「……覚悟……。それは一体、何の覚悟?」
ミウは蒼姫を鞘に収める。何の覚悟か?愚問だな。それさえもわからないのなら、認められる筈がない。
「自分の頭で考えろ」
「まあまあ、そこまでにして、メイドさんに色々聞き出そうじゃないか」
そう簡単に吐くと思えないけどな。こいつ、忠実そうだし。
「まぁ、まずは、連れ去った仲間はどこにいるの?」
「……知りませんわ。知っていたとしても、お答えしませんが」
「えぇ〜。どうして女王様の見方するのさ。彼女はとっくに死んでるんだよ?仕える義務はないんじゃない?」
メイドはそれを聞くと、クスクスと笑う。愉快そうに。
「確かに、義務はありません。が、義理ならありますわ。私は一生、何があっても女王様にお仕えすると決めたのです。
貴方方にはわからないでしょうね。仕える身ではない、貴方達には」
「まぁ、僕やミウにはそうだろうけど。シアンならわかるんじゃない?」
「女王は、お嬢様達を攫って何がしたいんだ」
「えへ、華麗に無視された。心折れちゃうかも。この鬼っ」


