「何のつもりですの。情け容赦をかけたとでも?甘いですわね」
「勘違いしないで。貴女には洗いざらい吐いてもらうために、拘束するの」
見かけによらず、意外とやるな。だが……。
「ナイス、ミウ」
「だけど蒼姫は……。私の思いに、応えてはくれなかった」
蒼姫や白姫、黒姫にはそれぞれ付加能力がある。蒼姫の場合は、『冷』。凍らせたり、水を意のままに操ることが出来る。
だがそれを使えるのは、刀に認められた者のみ。また、その刀に触れられるのも、ある程度刀に認められた者のみ。
ミウはある程度認められたものの、完全には認められていないようだ。
まぁ、ある程度でも、認められるのはほんの一部の人間だ。普通の刀として扱えるのなら、それは誇れるものだ。
「うーん、まぁ、蒼姫は中々厳しいからね。僕もかなり苦労したし」
ミウはさっき凍てつけと言ったが、蒼姫はそれに応えなかった。メイドの足元の氷は、ミウが自分で魔法をかけたもの。
呪文を唱えれば、認められたならば瞬く間に凍っている。蒼姫が応えなかったのは……。


