「エヴァランス城へようこそ。こんな夜更けに一体何のご用です?」




メイドは、動作は恭しいものの、口調が刺々しかった。というか、一体何のご用です?とか、実に白々しい。




「そんなの、仲間を取り戻しに来たに決まってるよ」




ルゥがメイドに刃を向けた。例えメイドとはいえ、油断ならない相手だろう。



メイドは、目を細めて高らかに嘲笑した。かなり爆笑している。何がそんなに面白い。




「うふふ、愚直なお方は嫌いではありませんわ。皆さん容姿も可愛らしいですし、これなら女王様もお気に召すでしょう。



歓迎致します。さぁ、行きましょう。我が主、シルリア・リアレント・エヴァランス様の元へ」




メイドはニッコリと微笑んだ。その瞬間、身体がずっしりと重くなる。為す術もなく、僕達は仲良く揃って地面に沈んだ。