おかしなことを言う奴だ。何に期待をしていたんだ。……聞いたってどうせ下らないだろう……。
「あれ、城門に門番がいない」
城門に着くと、普通はいる筈の門番が見当たらなかった。てっきり、グールでも配置してるかと思ったんだが。
どういうことだ。こちらの油断を誘うつもりか?それとも罠か、或いは本気で配置してないか。
「怪しいけどまぁ、とりあえず入らないと。慎重に行こう」
門を開き、ゆっくりと足を踏み入れる。中にうじゃうじゃといる、というわけではないようだ。殺伐とした風景しか映らない。
「……な〜んにもないね。お城しかないよ。でも油断禁物」
そっと歩き続ける。見張られてる感じもないな。どうなっている?ここで殺す必要はないのか?確実仕留められる自信があるのか?
「誰か来た」
突然、ミウが囁いた。その直後、目の前が白く輝く。光が消えると、メイドらしき人物がそこにいた。
……何故転移してくるとわかったんだ?
メイドは僕達を確認すると、恭しく頭を下げた。な、何だ?


