目映い光が消え、私はゆっくりと瞼を開いた。瞬間、目を疑う。予想もしていなかった光景が広がっていたから。




「ここは、一体……」




ティスも若干引きぎみに現状を問う。それもその筈。目の前には、沢山の人形やぬいぐるみが飾られているのだから。



床はもふもふの桃色カーペット。部屋自体は丸い部屋で、天井はドーム型。星や月の電球がぶら下がってる。



周りには怖いくらい沢山の人形やぬいぐるみ。人形に限っては、皆等身大で妙に精巧。まるで本物みたい。




そして私達は、その部屋の真ん中の檻の中に閉じ込められていた。




「気持ち悪いですね、これだけあると。女王様の趣味でしょうか」




「どうだろうね。でも、嫌な予感がするのは確かだよ。着せ替え人形にされそうな予感」




「やめて下さいっ。考えただけで鳥肌が立ちます。………お嬢様は、ともかく………」