「もう二度とティスとなんか口利いたげない!!馬鹿馬鹿馬鹿っ」
一見低レベルなお叱り。けどティスには100パーセントのダメージが発揮される。
「そんなっ!!すみませんでしたお嬢様っ!私、何かしましたか?」
「あのね、どうやって殴ったの?」
私を大事に思ってくれてるのはすごく嬉しい。でもね、切り替えは素早くしよう。
「あぁ、それですか。実はですねこの手袋、滑り止めだけでなく、少し霊力を込めているんですよ。
私達は霊獣ですから、わざわざ手袋に霊力を込めなくても霊に触れることが出来ますが、普段は霊力を閉まっているので。
本来なら、グールには普通に触れる筈なんですが……」
私達は倒れているグールを見る。中々起き上がってこないな。油断した所を奇襲かけるとか?いやぁ、そんな知能ないよね。
「……様子を見てきます」
ティスが近付いて、慎重にグールを覗き込んだ。やがてティスはほぅっと息を吐く。
「どうやらさっき殴ったことで、首の接続が切れたようです」
脆っ!!グールってそんなに脆かったっけ。もう少し頑丈だった気がするけど。


