「へぇ、翠姫かぁ。翠姫は戦闘に適した刀じゃないからなぁ。僕としては、リィには戦闘向きの刀を持たせたいよ」




ルゥがうんうん唸りながら、何かを考えていた。


翠姫って戦闘用の武器じゃないの?じゃあ、一体何を目的として使うんだろう。刀なのに。




「……うん、まぁ、彼女のことは後にしてだね、この国やシルリアについて詳しく教えて下さい」



「……彼女……?まぁ、いいわ。えぇと、そうね。


今の女王様になってから国が荒れたのはわかるわね?元からあまり景気も土地も良くない国だったのだけど……。



でもね、ゴーストモンスターなんて得体の知れないものはいなかったし、木々も枯れてはいなかった。土もそう。



いつからかしらね……。国中にアレが出没し、荒廃していったのは。



いつから女王様は、あんな風に狂ってしまったのかしら。最初の頃は、気立てのいい優しい女王様だったのに。



途中から豹変してしまったのよ。税はかなり上がったし、そのせいで物価が高騰して、満足に買い物も出来ない。



お給料だって今までより安くて、なのに何の対策もしてくれないから、皆他の国に出ていったわ。当たり前のことだけれど。



国は急速に過疎化、貧困と飢えに苦しむ最低な場所に変貌したわ。



それでも女王様は相変わらずよ。そして数ヶ月前の事故……。これで私達はやっと解放されたと喜んでいたの。





……なのに……。





女王様は船旅に出た時と変わらないお姿のまま、なにくわぬ顔で馬車に乗って帰って来たのよ!!



おかしいわ、絶対にっ。だからこの謎を解明して、女王様を倒してもらおうと、依頼をしたの。



この話を聞いても、受けていただけるかしら……?」




ロザリアさんは不安そうな表情でルゥを見る。そんな彼女に対して、ルゥはニッコリと笑った。




「勿論ですよ」