「彼女は船旅の途中で、運悪く飲み込まれてしまったんだよ。まぁ、元々悪政ばかりしてた人だから、その事故は喜ばれたんだけどね。
だけど、彼女は幽霊として舞い戻って来た。これが、数ヶ月前の出来事だよ。
一向に消える気配がないからって、退治の依頼が国民から来たんだけど……。
ところで、リィ達はどうしてこんな所にいるの?」
「手紙の配達をしに来たの。ロザリアさんっていう人に」
そう言ったら、ルゥの顔が驚愕の表情に変わった。もしかして知り合い?
「その人、今回の依頼人だよ。わぁ、偶然だね。じゃあ、一緒に行こうよ」
「うん、行こう♪」
「ほら、ミウも」
ルゥはそう言って、ミウさんの手を引く。うむうむ、変わらず紳士的ですなぁ。だからモテるんだね。
「今回は僕がエスコートします。あいつはこの場においては、役立たずなので」
その理由とは?
隣を歩くティスを見ると、顔が蒼白。そのくせ気丈に振る舞おうと、「何でもありませんが何か?」みたいな笑顔だから、怖い。
動きもどこかぎこちなくて、ロボットのような歩行をしてる。はっきり言って、幽霊より怖い!!


