「えと、お姉さんの家はどこだろう」




霧のせいでよく見えない。目を凝らすと、たまに黒い影がぼんやりと動いてるのが見える。うぅぅ、ゴーストモンスターかな……?




「〜〜〜〜〜っ!!」




……?遠くから何か聞こえた気がした。叫び声のような、違うような。




「……はぁ……。嫌な予感はこれだったか」




隣ではシアンがため息を吐いていた。え、何、嫌な予感の正体が判明したの?




「……アイツが来ましたか。あぁ、アレさえなければいい人なのに」




え、え、ティスどうしたの?アイツって誰のこと?




「ィ〜〜〜〜っ!!」




また聞こえた。ィ?一体何を叫んでるんだろう。心無しか、段々近づいてきてるような……。




「!」




風の向きが変わった。後ろから風が、せ、迫ってきてるっ!?驚いて振り向いてみた。




「リィ〜〜〜〜っ!!」




「きゃあっ!!?」




誰かが私のニックネームを呼びながら、ものすごい勢いで突進してきた。




「「っ、お嬢様!!」」




2人が支えてくれたおかげで、何とか倒れないで済む。一体誰っ!?あれ、でも抱きつかれてるこの感じ、嫌じゃない。




……知り合い?そういえば私のニックネーム呼んでたし。これは知り合いだぁっ!