―――リオン―――





「……来ちゃったね」




目の前は霧が深く、10メートル先も見えない。荒廃した土地は、雑草一本生えてなく、ひび割れてカサカサ。




そして背後には……




「ね、ねぇ、2人共っ。後ろに何かいたりしないよね?ねっ!?」




さっきから背後で何らかの気配がするんだけど、気のせいだよね?気のせいにしてっ!!




「……真実を口に出すのと、偽るのと、どちらをお望みですか?」




「シアンの意地悪っ!」




「大丈夫ですよ、お嬢様。仮に何かいたとしても、私がお守り致しますから。安心して下さい」




ティスがぎゅっと私の手を握る。でも今回、ティスは信用ならない。




「それにしても……。今日は少し嫌な予感がする。警戒しておいた方がいい」




シアンが呟いた。嫌な予感、かぁ。そうかなぁ?確かにそんな感じもするけど、それ以上に良いことが起こりそうな予感がする。