無視か、堂々と無視か。ティスは早速メンテナンスに行った。私は毛布を抱き締める。
「……何膨れてるんですか。行きますよ」
シアンが私に手を差し伸べた。私よりもチビで3つも年下のくせに、手は同じくらいの大きさ。
何となく悔しくて、私はぶすっとしながらその手を取った。
・・・・・・・・・・・
街へ出ると、来たときよりも一層賑わっていた。武器屋とかはどこかな。
「お嬢様、そっちは違います。方向音痴なんですから、自分で方向決めて歩かないで下さい」
すっごい迷惑そうな顔と声音で言われた。ぐっさー!乙女のガラスの心に棘が刺さった。120のダメージ!心はひび割れてしまった!
……これじゃただのイタイ人だな。でもシアンだってさ、そんな風に言わなくったっていいじゃん。私はまたぶっすーと膨れる。


