目が合った。感覚がそう告げている。そして風の如くやって来るソレは、端から見てもわかる程明らかに自分へ向かって来ている。
敵か味方か……。
ソレは私の目の前で止まった。その瞬間、ソレが何だったのか理解する。
「こんにちは。こんな所で何をなさっているのですか?」
ゆるくウェーブのかかった長いプラチナブロンド。透き通った青い瞳。そう、彼女は誰もが美少女と認めるルーシェさん!!
「こんにちは。えっと、救助活動をしてます。貴方は?」
「私もです。しかし、今のスピードは一体何です?」
「アレですか?アレは、風嵐(ふうらん)魔法です。風をスクリュードライバーにしただけですよ」
「成る程、風をスクリュードライバーに……、……スクリュードライバー?何です、ソレは」
「簡潔に言えば、車のエンジンにスクリューを付け、水上を好んで走る奇怪なドライバーです」
「はぁ……」
「ふふ、輝きの支配者は私に何を言わせているんでしょうね?冗談です、スクリュードライバーはカクテルです。
ではなくてですね、風をスクリューにしただけですよ」
輝きの支配者?ルーシェさんは何を言っているのでしょうか。


