―――ティス―――
―――約21時間前、カーザシアにて
「ふぅ……」
私はため息を吐いて、足元に転がる残骸に目をやった。ざっと30体は及ぶだろう。
「うーん……。いくら敵が多かったからとはいえ、やり過ぎました」
そう、それは敵の残骸。私は手を合わせてペコリと謝る。
……と、のんびりなんかしてられませんね。
「さてさて、逃げ遅れてる人はいないでしょうか。いないといいのですけれど」
私は辺りを見回しながら街を走る。今のところ生きている住民は見かけない。代わりに死体ばかりがゴロゴロと乱雑に転がっている。
「……酷いものです。
……?」
前方から、何かがものすごい勢いでこちらに向かって走って来ている。何でしょう、アレ。あのスピード、普通の人間では有り得ませんが。
「!」


