シアンに強烈なチョップをくらわされた。あ、主に、しかもか弱い女の子にチョップとはどういう了見だこらぁ!
私は起き上がってシアンをギロリと睨み付ける。
「言っときますけど、全然怖くないですよ」
「むしろ逆効果ですね」
「逆効果!?どういうことなのだっ?2人してひどい!」
「えっ、私も……?」
ティスは何故か部屋の隅っこで落ち込んでしまった。暗いオーラが放出されてる。放っといたらキノコ生えてきそう。
「ふざけるのもいい加減にして、買い出し等に行きますよ。食料は最終日でいいですね。
装備品やその他諸々、メンテナンス、各自必要な物は20万フーロ以内で済ませて下さい」
テキパキと指示を出すシアン。これじゃどっちが主人なんだかわからない。
私、そういうの苦手なんだ。何言ったらいいかわかんなくて。
「私は先にメンテナンス行きたいんですが、お嬢様どうします?」
「うーん、そうだね、私武器ないからその時間は省いて、装備品色々見ておきたいな」
「わかりました、ご一緒します。迷子の達人様」
「おやおやシアンくん、それは一体誰のことカナ?」
「決まりですね。では集合時間は午後4時で」


