どうしたんだ、と全ての妖怪が刹那と俺を戦闘を止めて見つめていた 「一切の迷いも闇もない、光を失わないその目...そなたの目を見ると頭を占めて仕方がない」 きっと十六夜さんのことだ 大声を出したせいか息が切らし肩を上下させて俺を見ていた あの赤い目はより赤みを増して血走っていて狂気のごとくギラッと光っている よく見ると手を拳にして握りしめ、手が震えている 息が整ったのかぽつぽつと十六夜さんのことを話し始めた