「……ん? 違う人かな?」
彩乃の顔を眺めながら何やらぼそぼそ言っている。
「えっと……もしかしてこの前、隆一と一緒にいた人ですか?」
彩乃はそう言われて思い出した。……ああ、隆一と一緒にバンドやってる人だ。確かドラマーだったっけ? ああ、そうだ!
「ああ、はいそうです、……おはようございます」
彩乃は大きな玄太郎に少し怯えながら、大きく頭を下げた。玄太郎に怖いイメージがあるのだ。
「やっぱそうだ! どうしたの? 別人みたいだよ!」
その言葉を聞いて、どうやら怒っていはいないようだ、とちょっと安心する。安心はするが、
「えっ、いや……その……」
まだ怯えは残ったままでしどろもどろになってしまう。
「すっごいかわいいじゃん。隆一そういうの好きだよー」
彩乃は照れて顔が赤くなりそうになった。いや、もう赤くなっているかもしれない。
「あっ……、ありがとうございます」
「今日来るよね?」
少し高めのトーンでにこにこしながら言う。その話し方は大柄の体とギャップがある。
「ライブですか? はい、お邪魔します」
「本当? 俺たちさ、今日も九時前から学校来てスタンバイしてるんだ。昨日もオールだし……。絶対来てよ!」
さっきからずっと、にこにこ笑っている。そんなに怖い人ではないのかもしれないと彩乃は思いはじめる。
「ねえねえ? 名前なんて言うの?」
「……あ、はい、瀬戸彩乃と申します」
「彩乃ちゃんね。俺、田中玄太郎です。よろしくね」
玄太郎は頭を下げた。彩乃も一緒になって頭を下げる。
「じゃあライブ来てね」
玄太郎はそう言いながら、キャンパスに入ろうとしたところで振り向いて、
「場所分かる? 二号館でやってるんだ」
と言った。
「あっ、はい。235教室ですよね」
彩乃の顔を眺めながら何やらぼそぼそ言っている。
「えっと……もしかしてこの前、隆一と一緒にいた人ですか?」
彩乃はそう言われて思い出した。……ああ、隆一と一緒にバンドやってる人だ。確かドラマーだったっけ? ああ、そうだ!
「ああ、はいそうです、……おはようございます」
彩乃は大きな玄太郎に少し怯えながら、大きく頭を下げた。玄太郎に怖いイメージがあるのだ。
「やっぱそうだ! どうしたの? 別人みたいだよ!」
その言葉を聞いて、どうやら怒っていはいないようだ、とちょっと安心する。安心はするが、
「えっ、いや……その……」
まだ怯えは残ったままでしどろもどろになってしまう。
「すっごいかわいいじゃん。隆一そういうの好きだよー」
彩乃は照れて顔が赤くなりそうになった。いや、もう赤くなっているかもしれない。
「あっ……、ありがとうございます」
「今日来るよね?」
少し高めのトーンでにこにこしながら言う。その話し方は大柄の体とギャップがある。
「ライブですか? はい、お邪魔します」
「本当? 俺たちさ、今日も九時前から学校来てスタンバイしてるんだ。昨日もオールだし……。絶対来てよ!」
さっきからずっと、にこにこ笑っている。そんなに怖い人ではないのかもしれないと彩乃は思いはじめる。
「ねえねえ? 名前なんて言うの?」
「……あ、はい、瀬戸彩乃と申します」
「彩乃ちゃんね。俺、田中玄太郎です。よろしくね」
玄太郎は頭を下げた。彩乃も一緒になって頭を下げる。
「じゃあライブ来てね」
玄太郎はそう言いながら、キャンパスに入ろうとしたところで振り向いて、
「場所分かる? 二号館でやってるんだ」
と言った。
「あっ、はい。235教室ですよね」

