「なぁ、その子彼氏とかいるのかな?」 「彼氏?」 「あぁ。だって、いないとは限らないだろ?いたら別れさせるのか?」 「それは……」 そうか。 そういうことも考えられるよな。 はぁ…。 近づく以上に先の事を考えると頭が痛くなるな…。 「まぁ、そう落ち込むなって。とりあえず、その子のこと観察して作戦を立てようぜ」 「あぁ、頼む」 昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、俺らは教室へと戻った。