「ちぃー!置いてくぞー」 今日の朝も私の幼なじみは玄関から 二階の部屋にいる私を呼ぶ。 「うっさいなーっ。急いでるじゃん!今、ゆたと話すことによって3秒遅れたからね」 なーんて、 待たせてるくせにこんな事を言ってもゆたは怒らない 鞄を持って階段を駆け下りると 玄関にはいつもの 明るい茶色の髪をセットして 耳と眉にピアスをつけて 制服を着崩した ゆたがいる。 「おっせーよ。ほら」 そう言って黒の私専用ヘルメットを渡してきた