「別に。お前が謝る意味がわかんねぇよ。俺がこうしてたかったから、いただけ」 ポツポツと、雨が降りだした。 大粒の雨。 傘持ってきてねーな…。 「まだ眠ったら?お前の側にいるから、安心して眠りな」 「うん、そうする」 それからまもなくして、夏帆は眠りについた。 「奏…くん…………好き……だよ…」 そんな、寝言を残して。