「あら、守本さん、目を覚ました?」 「津川先生…」 「いいわよ、喋らなくて。あら…彼氏くん、よだれ」 「!?」 「嘘よ。ごめんごめん、気を悪くしないで。じゃ、守本さん後でね」 「ごめん、なんか…津川先生、彼氏じゃないのに…勘違いさせて」 何も知らないのに、夏帆が謝る。 意味わかんねぇよ。 「俺が彼氏だって言ったんだよ。俺が…勝手に」 「え…」