でも、病気のせいなのか、なんなのかは分かんなかった。 『……そろそろ寝たほうがいいよ』 具合悪いわけじゃないけど、奏くんなりに心配してくれてんだ…。 「……うん、寝ます。おやすみなさい」 電話してた時間は、あっという間だった。 ちゃんと百円分、使えなかったな。 もったいないかな。 もっと、話したかったな。