さっきまであんなに苦しかったのに、今は全然苦しくなかった。 右手でマスクをずらし、 「神澤さん」と、声をかけた。 「ん…、起きたか…?」 「はい、あの…すいません」 眠たそうな目をした神澤さんが、あたしに視線をむけた。