「ほら、来た。 ちゃんと言うこと聞いてろよ」 「イヤだぁ!!俺も行く!」 「こんばんは〜」 「あ、コイツよろしくお願いします」 泣きそうな顔を俺に向けてくる陽太の頭を撫でた。 「俺が、どうしても会いたいんだ。 でもな?パスポートがなきゃ外国に行けないって言っただろ。 夏帆はすぐここに帰ってくる。お前は、それまでの楽しみにしてろ」 分かってくれたのか、 元気に笑って… 「俺は我慢できるもん。奏はもうこーこーせーなのに我慢できないんだっ!ダッセー」